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07 - リーマンショックはどこ?

三橋: 『今は、従業員の、あるいは家計に銀行預金があるから政府はお金を借りれます。いずれ、この家計の金融資産・銀行預金の額を政府の借金が超してしまって破綻するというレトリック』、たぶんこれは某・伊藤元重大先生が流行らせたと思うんですけど

「これ、昔、授業で先生が言ってた」
『某なんとか先生って方ですか?』
「別の人。その人もこの動画で太郎が言ってた『人々の権利であったり、色んなことに関してはすごく考えが深い先生』だったけど、『政府の借金が増えるほど家計の預金が増える』って基本的な仕組みを知らなかったのかもしれない。あ、その人は蓮池透をヤバイやつって言ってた予備校講師 (れいわ・おまけ 参照) のことじゃないからね、念のため」
『はい』


それから対談は 『政府の借金がどれくらいまで増えれば破綻するのか』にうつってゆく。そして三橋が 政府の長期債務残高のグラフ を映したとき、 C202SA が再生をストップさせた。

『これ、リーマンショックの頃はどこですか?』
「この平らなとこの最後の部分かな」
『わかりました』

「…」

C202SA はリーマンショックの頃に日本がどんな政策をとったのか知りたいのだ。そう思った。私は先の参院選のなかで、リーマンショックが残したトラウマに今も囚われている人を何人も見た。C202SA に宿る記憶の主もかなりの衝撃を受けたのだろう。私は財務省のホームページからグラフを持ってきた。

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出典: https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm

「これ、緑色のやつが公債発行額のグラフ」
『はい』
「目立って伸びてるところが あるように見える」
『はい』
「わかりやすくするために前の年との差をとってみよう」

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https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm をもとに作成

「ドヤァ」
『平成 10 年と 21 年がすごいですね。あと 22 年の落ち込みも』
「ドヤァ」
『平成 10 年は小渕総理、 21 年は麻生総理の時代ですか』
「ドヤァ」
『あの…』
「ねえ、がんばってグラフ作ったんだから少しくらいほめてよ。だってさあ、積極財政だったかどうかが一瞬でわかるんだよ?」
『あ…そうでした。ありがとう!』
「まったく…。えーと、これで見ると橋本政権の消費増税に始まったデフレを小渕政権が脱却しようとしたけど死んじゃって頓挫したことも、リーマンショックを麻生政権が脱却しようとして頓挫したことも、現政権が前政権並に緊縮をしていることも一目瞭然であります」
『増減額でその話をするのは適切なんですか?前年に国債を大量発行してれば翌年に同じくらい発行しててもグラフには反映されませんよね』
「デフレ脱却できてないので量が足りないということでごわす」
『ふむ。…こほん。ええと、さっきあなたが言った評価を証拠で示すことはできますか?やっぱ直感で判断するのは良くないですよね』
「ぐぬぬ…」
『できます?』
「うーん…外れ値として出せばいいのかな。測定データとかで平均 ± 2 標準偏差 (SD) とか ± 3 SD とかの試行を外れ値として除外することがあるんだけど、逆にそれくらい逸脱しているなら、その年は超積極財政もしくは超緊縮財政だったって示せるかも」
『へー。そんなやり方があるんですね』
「SD っていうとピンとこないかもしれないけど、平均 ± 2 SD の出来事が偶然起きるのは 20 回に 1 回くらい、平均 ± 3 SD だと 1000 回に 3 回くらいになる。なんか良さげじゃない?」
『それならわかります』
「ちなみにこのグラフで平均 ± 2 SD の場合は平成 10 年と 21 年、平均 ± 3 SD だと平成 21 年があてはまる。だからこの 2 年は超積極財政だった、と推察できます」

太郎: あの 95 年の武村さんの『財政危機宣言』の言葉を使って、麻生さんが三橋先生の番組でお話しされてましたよね
三橋: はい。あのときの倍以上になって金利下がってるんだけど、「財政破綻いつ起きるんだー」っていうようなこと言ってましたけど、財務大臣になってちょっと変わっちゃったんですよあの方
太郎: いろいろ縛りがあるんですね (笑)


「そうそう、リーマンショックが起きたとき、アメリカは前の年の 4 倍くらい国債を発行していちはやく不況から脱した。日本の場合におきかえると 130 兆円くらい」

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出典: https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-28/PM1Y3C6VDKHS01

『すげー!』



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